過去の不倫相手がやってきた

昨晩10時過ぎチャイムが鳴りました
インターフォンの画面を見ると女性がふたり
こんな遅くに訪問者とは？
近所の人かな？

「はい」と応答すると
「○○さん（夫の名前）いますか？」
なぜか自分を名乗りません
「どちら様ですか？」
というと、初めて
「△△です」

え？この苗字、覚えがある・・・・
咄嗟に12年前のことがよみがえりました
夫に取り継いだら、驚いたような表情でした
ピンと着ていない様子

それから小一時間外で話をしていました

訪問者は夫の過去の不倫相手でした
娘と一緒に来た様子です

忘れもしない12年前、夫の不倫が発覚しました
私と娘たち、とても傷つきました
舅姑小姑問題、経済的問題、子育てなど
会社員をしながら必死にやっていた時期で
夫の裏切りに呆然としました

許せない！と思ったし、
夫が彼女と人生をやり直したいのなら
それもアリかも？と思いました

私がこだわったのは経済的保障
もし離婚になったら、
丸腰で出て行けとは言わないで・・・

夫は私とやり直したいと言いました
彼女とは別れたかった
でも別れられなくなってしまったとも・・・
別の人と付き合って、私の良さがわかったとも言いました

許す許さない、という問題もあるけれど
私もいろいろなことに忙殺され日々追われて
夫の気持ちに寄り添わなかった
どちらかが悪いということはないのかもしれない
と、自分も反省して
夫婦関係を再構築することにしたのでした

あれから12年
突然の訪問に驚きました
庭で話していたので、夜でしたし
隠れて少しだけ内容を聞いていると
あれで終わりじゃなかったのだと気づきました
最近も会っていたのだと・・・

12年前に私を捨てた！
あれから私がどんなに大変だったか、あなたは知らない！
安定剤を飲んだりしてボロボロです！！！
強い口調で夫を責め立てています
全部聞くのもバカらしくなって家に入りました

彼女と娘は帰り
疲労困憊な夫が家に入ってきました

2度目の裏切りに
もう言葉も出ない私
ごめんごめんと謝る夫

数年前に偶然会って
最初は懐かしくて・・・
そこから定期的に会うようになってしまった
次から次へと「相談があるの」と言って
呼び出されたそう

懐かしかったのは最初のころだけで
次第に彼女の存在が重荷になってきた

最近彼女が離婚して
ますます重く感じられていた
もう限界だった・・・

2度目に会うようになってからは
男女の関係はないのだという

どこまで本当のことを言っているのか
もはや分からない
信じるってどういうこと？
夫のこと、信じたいけれど信じられないよ

離婚したくないと謝る夫を前に
苦いものがこみあげてくる
どうしてよいのかわからない

どうして・・・・？
夫に対して、いくつもの「どうして？」が
浮かんでは消えていく

そしてまた、彼女に対しても「どうして？」が・・
彼女は何のためにこんな夜遅くに
我が家にきたのでしょうか？
自分が離婚したから夫と結婚したいの？
夫にも離婚しろと迫るのか？

そもそもいい大人の不倫
自己責任ではないか？
ダブル不倫で片方の家庭は離婚
片方は現状のまま・・・
良くある話ではないか

お互い結婚していながら不倫に走る
人間なのだから間違えもある
そもそも間違えではないのか？
他の人を愛してしまうこともあるのかもしれない

でもそうなるとき、
今後必ず周りの人を傷つけること
自分も傷つくこと
将来の生活そのものも変わってしまうこと
全てを投げ出しても構わない
この愛に生きる
そういう覚悟がなければ不倫などすべきではないと思う
不倫とはそういうものだと
私は思う

彼女は覚悟が全くないと思う
不倫はふたりでしたもので
いい年したあなたが騙されたわけじゃない
己の不覚を反省すべき
見苦しい老女
哀れに思えた