先日、娘の結婚相手のお家に招待されました。
今回、会うのは3回目です。
一度目は結婚の挨拶で我が家。2度目は家族顔合わせの宴席で。
お宅に行くのは初めてなので緊張しました。
彼のお母さんは今年の初めに病気で入院していたので、
遠慮していたのですが、どうしてもということで伺うことになりました。
兄嫁さんの奮闘と周りの気遣いが温かい。
お母さんが療養中ということで、彼の兄嫁さんがお料理してくれました。
私達は申し訳ない気持ちでいっぱいだったのですが、
ご家族のおもてなししたい気持ち満載の笑顔に、
今日は遠慮なく甘えていいんだな。って、理解しました。
兄嫁さんはご自分の計画があるみたいで、
少しずつお料理を出してくれました。
お兄さんは配膳、
お母さんは話しながら食器の出し入れ、
彼はお話ししながら飲み物の提供、
お父さんはお話し相手。
すごいチームワーク!
そしてお料理が出るたびに、
みんなが兄嫁さんに美味しいよ。
ありがとうって、誰ともなしに声をかけている。
そんな光景にとても感動しました。
実は私も常々このことは気をつけていて、
お呼ばれした時は、奥様に直接、
素直に言葉かけするようにしています。
美味しかった、ありがとうございましたって。
それは私の苦い思い出がらあるから。
昔話ですが、嫁がもてなすのはあたりまえという空気
昔々、私の住む地域は田舎で、
今よりもっとおもてなしすることが多かったのです。
近所の人達の寄り合いやお祭り、
なにより姉たち家族が頻繁に来たり泊まったり。
その度に食事を作りましたが、
感想や、感謝を言われたことなどありませんでした。
嫁がもてなすのはあたりまえ。
そういう空気がありましたね。当時は。
だから、いつも虚しかったな・・・
なので、反面教師で自分はそうなるまいと思っていました。
当たり前のことかもしれませんけどね。
でも、だからこそ、大切なんじゃないかな。
と思うのです。
感謝の気持ちをさりげなく、態度や言葉で表せる人
それが普通にできるご家族。
娘の旦那さんの家族がそういう家族で、
ほっとしました。
私が感じたのは、ほんの数時間の事で、
この先ずっと良いことばかりではないと思います。
時には意見の対立もあるかもしれません。
でも、思いやりの心は感じられました。
それだけで、十分です。
私にとっての舅姑小姑はいつも緊張感あふれるものだったので、
とてもほっとしました。
彼のお母さんも長男嫁の苦労あり?
彼によると、彼のお母さんも同居の嫁姑でご苦労したみたい。
だから、思うところがあるのかも。
子どもたちを尊重している姿が伝わってきました。
自分が嫁として苦労したことを、
次の世代にも強いる人。
今の時代いるのだろうか?
少なくとも私は全く思いません。
彼のお母さんからもそんな雰囲気を感じました。
舅姑に「仕える」って言葉。
昔はよく耳にしました。
自分が姑世代になっても嫌な感じ。
自分の子供が選んだ人だもの。
できるだけ尊重したいなって思います。
そして巣立った子供たちを
遠くから見守る余裕のある親でありたい。
口出しはほどほどに。
そういう親に私はなりたいと・・・・
長女よ、良かったね。
素敵な彼と、ご家族に恵まれて。
みんなに大切にされていることを忘れずに、
感謝の心や優しさを忘れずにいてほしいと思いました。